• 大阪市城東区関目の鍼灸院 古田地天堂鍼灸院
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    ヒポクラテスと季節の養生

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    こんにちは。古田です。

    今日は、『季節の養生はなぜ大切なのか?』について、書いてみます。


    東洋医学では、人はもともと自然界の一部であるから、気候が変われば、人の身体も変わると考えます。
    これを「天人合一」といいます。

    季節によって、その季節に対応した身体にすることができれば、病気を防ぐことができます。


    養生は、「季節に応じた身体の作り方」をまとめたもの、ともいえます。

    また、東洋医学では、夏に不摂生をすると、秋や冬に病気になる。ともいいます。


    春の間に夏の準備をし、夏の間に秋の準備をする。


    そんな知恵が、東洋医学にはあります。

    ところで、


    この考え方は東洋医学だけのものではなく、古代ギリシャの医者、「医学の父」と呼ばているヒポクラテスも同じように考えていました。

    以下『風の博物誌」ライアル・ワトソンより引用

    『空気と水の住所について』ヒポクラテス


    「医学を正しく行わんとする者はこのような手順を守るべし。第一に一年のうちのそれぞれの季節がどんな影響を及ぼしうるかを考慮せよ。


    季節はそれぞれまったく異なるが、同じ季節でも時によって、また季節の変わり目に大きな差異があるからである。


    次に留意すべきはとりわけ遍く吹く熱風と寒風だが、特定の地域に固有のものもしかり。


    …知らない町に着いたら医者はただちに、風から見たその町の位置を調べるべし」

    季節の養生は、今も昔も、地域に関係なく、健康管理の基本であることがわかりますね。