• 大阪市城東区関目の鍼灸院 古田地天堂鍼灸院
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  • 状態と経過の鍼灸施術の例

    ゴルフの練習中に腰痛が【50代・男性・会社員】

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    10日前にゴルフの練習をしたいたときに、
    腰につっぱり感を覚えた。

    練習から3日後から、次第に右腰部の痛みが強くなる。
    その後、左にひねる動作の時に、ズキンとした痛みを覚えるようになる。
    マッサージを受けたが回復せず。
    当院を受診。

    【証】(東洋医学の診立て)
    表証+肝胆湿熱証

    【施術】
    身柱にお灸を7壮
    左臨泣・百会に7分置鍼

    【効果判定】
    身柱のお灸で腰部と下腹部の冷えがとれる。

    左臨泣・百会の置鍼で、腰痛が緩解。
    腰の可動域が広がる。

    【経過】
    2日後、同様の処置で、腰痛はなくなり、治療終了。

    【古田のコメント】
    この方は、ゴルフをかなり本格的にされていたのですが、
    いままで経験したことがないような腰痛とおっしゃっていました。

    よく話しを聞くと、週末にゴルフの練習をする前に、
    1週間のうち4回ほど飲み会があったとのことでした。
    飲み会が続いたことで、身体に「湿熱」をため込み、
    さらに風邪を引いたことが、腰痛が悪化し長引いている原因であると考え、
    施術しました。

    東洋医学の診立てでは、腰痛を腰だけの問題としてみることはしません。
    このような運動器の疾患でも、食事の問題や、
    精神的なストレスの問題などが原因になることも珍しくありません。

    西洋医学とは違う「ものさし」で、身体をみることに、東洋医学の価値があると思います。

    朝起きたら腰痛が【30才・女性・教諭】

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    【急性腰痛】

    3日前に、朝起きた時から腰に痛みを感じた。
    右腰部から右臀部にかけて、突っ張るような痛みと、ときどきズキンとした痛みを感じる。
    前屈みになるときの痛みが強い。

    【その他の所見】
    手足が冷える。
    咽が渇く
    肩がこる

    【証】(東洋医学の診立て)
    気滞表証→膀胱経の経気不利
    ストレスによって気のめぐりが悪くなる。
      ↓
    風邪(風寒邪)を引く
      ↓
    経絡(膀胱経)の気のめぐりが悪くなる。
      ↓
    腰痛が発症

    【施術】
    百会左に7分間置鍼

    【効果判定】
    治療直後に、
    身体が全体的に温もり、足の冷えがとれる。
    腰の痛みが軽減し(ほとんど痛みを感じない)、可動域が大幅に改善。
    少し発汗。

    【治療経過】
    初診の2日後に来院されたときには、痛みなし。
    軽い違和感が残存。

    同じく百会左に10分間置鍼。

    腰痛の治療は2回で終了。

    【古田のコメント】
    ご本人に自覚はありませんでしたが、軽い風邪を引いたことが
    腰痛の引き金になっていました。

    この患者さんは、
    中学校の先生をされていて、仕事をとてもがんばっておられました。

    ストレスと疲れから気の循りが悪くなったことが、
    風邪を引く原因になっていました。

    このような風邪が引き金になっている腰痛は、
    強い痛みがある場合でも、1回の施術で緩解することがよくあります。

    夜間痛をともなう急性腰痛【41歳・男性】

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    電気工事の仕事中、冷蔵庫を持ち上げようとして腰痛を発症。
    夜間に腰部に鋭い痛み(虫歯が疼くような痛み)を感じ眠れない。
    昼は刺すような痛みはないが、つっぱるような痛みがある。
    整形外科を受診し、椎間板ヘルニアの疑いと診断され、ブロック注射を受けるが、効果は2時間程度しかもたない。
    発症から1週間、夜間痛が続いた時点で、当院を受診。

    【証】(東洋医学の診立て)
    気滞血お、湿熱

    【治療処置】
    初回
    選穴:左臨泣に10分間置鍼。
    効果判定:身体の緊張が緩むとともに大量の発汗。身体のだるさがとれるとともに、腰痛も緩解。



    第2診
    前回治療後、夜間痛が全くなくなり、夜ぐっすり眠れた。
    つっぱるような痛みのみ残存。

    選穴:左臨泣。その後左膀胱兪。
    効果判定:処置後、透明な小便が出て、発汗する。足が温もり、腰のつっぱるような痛みも緩解。


    その後、夜間痛は再発せず。2回で治療終了。

    【古田のコメント】
    整形外科で「椎間板ヘルニア」などの診断を受けた腰痛でも、鍼で緩解する例はめずらしくありません。

    肩こりとむくみ【35歳・女性】

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    朝の起床時に、非常に強い肩こりと首にむくみを感じる。
    同時に、出勤するまでに腹痛下痢を起こし、トイレに3回ほど行かなければならない。
    肩こりは昼頃に、身体を動かしているといったん楽になるが、勤務後には、全身の倦怠感とともに再度悪化する。

    初回の施術の3ヶ月前に、パート勤務を始めたころから悪化。
    マッサージをうけても、その時に気持ちが良いだけで、ほとんど変化しない。

    【証】
    肝欝気滞(カンウツキタイ)、気逆(キギャク)湿熱(シツネツ)

    【経過】
    初回と2回目の施術は、気を巡らせることを目的に「百会」に置鍼。
    緊張が緩み、呼吸が深くなる。朝の腹痛下痢が軽減。
    一日を通して肩こりは楽になってきているものの、ピーク時は8割残存してる。

    3から4回目の施術は、湿熱を排泄することを目的に「胃兪」に置鍼。
    施術をした翌日から3日間下痢が続く。(湿熱を排泄している下痢なので、薬などで止めないように指示)
    下半身のむくみがましになるとともに、体重が3kg減少。
    それとともに肩こりが軽減。朝がとても楽になったとのこと。

    【古田のコメント】
    この方は、パート勤務を始めたことの精神的ストレスによって、「気」のめぐりが悪くなると同時に、
    ストレスによって胃腸の働きが低下(肝脾不和)したため、「水」のめぐりも悪くなり、余分な水分が身体に溜まっている状態となり、その結果、肩こりを引き起こしていると考えました。
    このような肩こりは、マッサージや運動だけでは一時的に軽減してもすぐにもとに戻ってしまうという特徴があります。

    最初は、「気」のめぐりをよくすることを目的に、3回目の施術からは、「湿熱」を大便で排泄する処置をしています。結果、肩こりが軽減するとともにむくみもあまり感じなくなったとのこと。

    この間、1本の針で効果を確かめながら施術をしているので、身体がどの様に病んでいたのかを正確に把握することができました。

    身体の状態を正確に分析、把握できると、今後この方がどの様な病気にかかりやすいか予測することができ、またそれを予防する手段(施術、養生指導)も明確になります。

    また、身体が楽になるとともに、仕事中の精神的なストレスもあまり感じなくなってきたと、前向きに仕事をされています。
    精神的なストレスに身体からアプローチできるのも、鍼灸の特徴です。

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