鍼灸施術の例
夜間痛をともなう急性腰痛【41歳・男性】
電気工事の仕事中、冷蔵庫を持ち上げようとして腰痛を発症。
夜間に腰部に鋭い痛み(虫歯が疼くような痛み)を感じ眠れない。
昼は刺すような痛みはないが、つっぱるような痛みがある。
整形外科を受診し、椎間板ヘルニアの疑いと診断され、ブロック注射を受けるが、効果は2時間程度しかもたない。
発症から1週間、夜間痛が続いた時点で、当院を受診。
【証】(東洋医学の診立て)
気滞血お、湿熱
【治療処置】
初回
選穴:左臨泣に10分間置鍼。
効果判定:身体の緊張が緩むとともに大量の発汗。身体のだるさがとれるとともに、腰痛も緩解。
第2診
前回治療後、夜間痛が全くなくなり、夜ぐっすり眠れた。
つっぱるような痛みのみ残存。
選穴:左臨泣。その後左膀胱兪。
効果判定:処置後、透明な小便が出て、発汗する。足が温もり、腰のつっぱるような痛みも緩解。
その後、夜間痛は再発せず。2回で治療終了。
【古田のコメント】
整形外科で「椎間板ヘルニア」などの診断を受けた腰痛でも、鍼で緩解する例はめずらしくありません。
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