鍼灸施術の例
朝起きたら腰痛が【30才・女性・教諭】
【急性腰痛】
3日前に、朝起きた時から腰に痛みを感じた。
右腰部から右臀部にかけて、突っ張るような痛みと、ときどきズキンとした痛みを感じる。
前屈みになるときの痛みが強い。
【その他の所見】
手足が冷える。
咽が渇く
肩がこる
【証】(東洋医学の診立て)
気滞表証→膀胱経の経気不利
ストレスによって気のめぐりが悪くなる。
↓
風邪(風寒邪)を引く
↓
経絡(膀胱経)の気のめぐりが悪くなる。
↓
腰痛が発症
【施術】
百会左に7分間置鍼
【効果判定】
治療直後に、
身体が全体的に温もり、足の冷えがとれる。
腰の痛みが軽減し(ほとんど痛みを感じない)、可動域が大幅に改善。
少し発汗。
【治療経過】
初診の2日後に来院されたときには、痛みなし。
軽い違和感が残存。
同じく百会左に10分間置鍼。
腰痛の治療は2回で終了。
【古田のコメント】
ご本人に自覚はありませんでしたが、軽い風邪を引いたことが
腰痛の引き金になっていました。
この患者さんは、
中学校の先生をされていて、仕事をとてもがんばっておられました。
ストレスと疲れから気の循りが悪くなったことが、
風邪を引く原因になっていました。
このような風邪が引き金になっている腰痛は、
強い痛みがある場合でも、1回の施術で緩解することがよくあります。
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