院長・スタッフコラム
東洋医学が教える 秋の季節の養生 その1
こんにちは。
古田地天堂鍼灸院の古田です。
いつも、このブログを読んでくださってありがとうございます。
昨日あたりから、大阪では空が高くなって、秋らしくなってきました。
朝晩も涼しくなってきて、過ごしやすくなりましたね。
これから彼岸までは、暑くなったり、涼しくなったりを繰り返しながら、
次第に気温が下がっていきます。
今日も、朝はさわやかで涼しかったのに、昼間の日差しはまだまだ強く、
気温も湿度も上昇しました。
一日の中に、夏の気候と秋の気候があるかんじですね。
季節の変わり目になると、様々な症状を起こす人がいます。
風邪を引きやすい人
花粉症などのアレルギー症状が出やすい人
ぎっくり腰を起こしやすい人
など。
東洋医学では、
体表にあって風邪などから身体を守ってくれる「気」
(『衛気(えき)』言います)が弱ってくると、
上のような症状が起きやすくなる、と考えます。
主な原因は、夏の疲れ。
対処方法としては
1.服をこまめに脱いだり着たりすること
2.腰から下を冷やさないようにする。
3.睡眠不足を避ける
ことが大切だと思います。
あと、夏の間に冷たいものを飲み過ぎて胃腸が疲れている人は、
食べ物の養生も大切です。
さわやかな気候になってきたので、
お散歩もしやすくなってきました。
運動をして身体を動かすと、胃腸の回復も早いですよ。
ちなみに鍼灸治療では、
脾兪、胃兪、足三里、中脘、太白、関元、照海、太谿、復溜
などのツボを使って、
胃腸の疲れをとったり、
腰から下を温めたりします。
季節に応じて、人の身体も変化します。
それに合わせて使うツボも少しずつ変えていくのが、
鍼灸治療の良いところ、おもしろさだと思います。
痛くてキツイ鍼は苦手です
今日は、藤本漢祥院の勉強会に参加してきました。
今回は、中国のテレビ番組の鍼灸治療の特集を録画したDVDをみました。
DVDのタイトルはたしか「中医奇術」とかそういう名前。
内容は、「一般的ではないが、治療効果の高い鍼灸の手技を紹介する」というもの。
番組の中で、様々な手技が紹介されていたのですが、
一番刺激的だったのが、
太い鍼をアルコールランプの火で真っ赤に熱してから、
素早く刺入して、すぐに抜くという技。
いわゆる燔針(ばんしん)、やきばりの映像でした。
見ているうちに、気持ちが悪くなってきて、
手にびっしょりと汗をかいてきました。
ぼくは、えぐい映像は苦手なんです。
あんまり青い顔をしていたせいか、
蓮風先生に「しっかりせんか(笑)」と
頭をペチンと叩かれてしまいました。
自分が鍼を施術するのは平気なのですが(むしろ楽しいです。)
人がキツイ鍼を受けている姿をみるのは、本当に苦手というか、苦痛です。
もちろん、そういう痛くて刺激量が大きい鍼を、自分でも受けたいとは思いません。
そういう私がする鍼は、
とても浅くて、ソフトです。
本数も1~3本しか使いません。
でも、効果はしっかり出しますよ。
刺激量と、効果は比例しませんから。
なので、うちの鍼灸院には、
たくさん鍼を打って欲しい人
強い刺激がないと物足りない人
は来ません。
もしそんな人が来られたら、他の鍼灸院をおすすめします。
日本でも、太くて長い鍼を使用される先生はおられますが、
中国の鍼の方が一般的に太くて、長くて、刺激量も多いようです。
日本人に生まれてよかった。
そして、少数で痛くない鍼の技を教えてくださった、師匠に感謝です。