院長・スタッフコラム : 風邪
あなたの風邪はどこから?
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こんにちは。
受付の藤塚です。
12月になった途端、気忙しくなりますね~(>_<)
院長は久しぶりに風邪を引いたようです。
熱と悪寒。
もちろん鍼灸師ですので、自分で自分に鍼をして……
風邪薬は飲まず、温かくして一気に汗を出す。
今回は背中と足裏にカイロを貼り、水分は白湯のみ。
で、しばらくすると大量の排便がありスッキリ。
体のだるさなどは若干残るものの、変な疲れ方はないようです。
実際、風邪様症状があったのは半日程度でしょうか。
ただ、治ったその日に油断するとまたぶり返すことがあるので、
私は鍼治療を受けるようになってから、
咳や鼻水という症状が出るもっと前の段階です。
手首の外側が冷たくなる
肩甲骨の間がスースーする
肩や首の凝りがひどくなる
寝違えをする
こんな症状が出たら、ヤバい!風邪がくる!
ので、とにかく温める。
今回の院長の風邪は足の裏から来たそうです。
足が冷えてどんどん上に上がってくる感じ。
鼻水や咳などの症状が出る前に、すでにサインが出ています。
ご自分の体からのメッセージをキャッチして、
もちろん、普段から鍼治療を受けていただければ、
治療の時間を確保するのも大変です。
風邪を寄せ付けないよう、体を冷やさない、
そして、睡眠を十分に摂る。
楽しいイベントがたくさんある年末に元気で過ごせますように。
ご自愛くださいね。
風邪なの?
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こんばんは。
古田地天堂鍼灸院院長の古田です。
久しぶりのコラムです。
いつもコラムをご覧いただいてありがとうございます。
立春を過ぎたところなので、日差しは少しずつ強くなってきましたね。
暖かい部屋の中から、外を眺めると暖かそうに見えますが、
実際外にでるとものすごく寒くてびっくりします。
最近風邪を引きそうな患者さんが多いです。
本人に聞いてみても、ほとんど自覚がない場合も多いのですが、
ツボが教えてくれます。
たとえば、
手首の近くにある「外関」「太淵」、
背中では、「肺兪」
腰にある「膀胱腧」
などのツボが冷えて発汗しはじめます。
これらは、風邪(ふうじゃ)から身体を守ってくれている気(「衛気」をいいます)が弱ってきているサインです。
「衛気」がよわる原因は人により色々あるのですが、
今は「胃腸の弱り」(脾虚)の人が多いですね。
その場合は、
背中の「脾腧」や
お腹の「中脘」
足の「太白」「公孫」などのツボを使います。
鍼をすると、
「身体が芯から温まってきた」
「手足があたたかくなってきた。」
「肩こりがゆるんできた」
といって、喜んでもらっています。
寒い日がしばらく続きますが、
風邪を引かずに、元気にいきましょう。
古田
風邪について
寒い日雪が続きますが、皆様お元気ですか?
今日は、風邪について書きます。
皆さんは、風邪と聞くと、何を思い出しますか?
クシャミ、鼻水、、咳、痰、発熱、頭痛、関節痛、etc
東洋医学では、上記以外の症状もあります。
一例をあげますと、薬局・薬店で、葛根湯(かっこんとう)を見かけられた方が多いと思います。
効能の欄に『項・肩・背中のコリ』と記載がされています。
この漢方薬は中国の漢の時代の医者、張仲景先生が書かれた『傷寒論』という本に出てきます。
その中の一文
『太陽病、項背強几几、無汗悪風、葛根湯主之。』
荒木意訳:『太陽病にかかって、うなじや背中がこわばって、汗が出なくて、悪風*注1するものは、葛根湯で治療する』
葛根湯について書かれた文の一部ですが、上記文章が葛根湯の効能で、『項・肩・背中のコリ』と記載がされている理由だと思います。
『風池』『風門』『肺兪』『身柱』等のツボは、風邪のときにはよく反応が出てます。
これらのツボは、項や上背部にあります。
上記のツボに鍼やお灸で、風邪を治療する事も出来ます。
風邪は、これら上背部から侵入してくると、考えています。
その為、地天堂では、風邪の予防に背中のタオルをお勧めしています。
こんな感じです。
そして、この上からTシャツ等を着てください。
昼間の活動時や、夜寝るときに簡単に出来ます。
是非やってみてください。
注1悪風(おふう):風にあたると、気持ち悪かったり嫌な感じがする事。
上記の葛根湯証は、風邪のひとつの証です。
東洋医学では、風邪にも他に色々あります。
葛根湯が効く風邪と効かない風邪があるのは、その為です。
このブログに書いているのは、風邪の一部です。
文:荒木かおり
参考文献:
現代語訳◎宋本傷寒論 劉渡舟・姜元安著。生島忍訳 東洋学術出版社
中国傷寒論解説 劉渡舟著。勝田正泰・川島繁男・菅沼伸・兵頭明訳 東洋学術出版社
中医臨床のための方剤学 神戸中医学研究会編 医歯薬出版
東洋医学が教える 秋の季節の養生 その2
こんばんは、古田です。
いつもこのブログを読んでくださってありがとうございます。
空が高くなって、すっかり秋らしくなってきましたね。
大阪では、この2~3日間、晴れの日が続いて、
昼は暖かいのですが、朝晩は冷え込んでいます。
今週の火曜日は、
大阪の最高気温は23度、最低気温は12度でした。
ここまで、一日の気温の変化が激しいと、
身体がついていくのがたいへんです。
患者さんも、風邪をひいておられる方が増えてきました。
僕は寒さ対策のため、今週からズボンの下に
ユニクロのヒートテックをはき始めました。
腰から下を温かくしておくと、
風邪と腰痛の予防になるので。
しかし、
着替えるときに、いつも思うのですが、
黒のタイツ姿の僕は、かっこわるいですね(笑)
東洋医学が教える 秋の季節の養生 その1
こんにちは。
古田地天堂鍼灸院の古田です。
いつも、このブログを読んでくださってありがとうございます。
昨日あたりから、大阪では空が高くなって、秋らしくなってきました。
朝晩も涼しくなってきて、過ごしやすくなりましたね。
これから彼岸までは、暑くなったり、涼しくなったりを繰り返しながら、
次第に気温が下がっていきます。
今日も、朝はさわやかで涼しかったのに、昼間の日差しはまだまだ強く、
気温も湿度も上昇しました。
一日の中に、夏の気候と秋の気候があるかんじですね。
季節の変わり目になると、様々な症状を起こす人がいます。
風邪を引きやすい人
花粉症などのアレルギー症状が出やすい人
ぎっくり腰を起こしやすい人
など。
東洋医学では、
体表にあって風邪などから身体を守ってくれる「気」
(『衛気(えき)』言います)が弱ってくると、
上のような症状が起きやすくなる、と考えます。
主な原因は、夏の疲れ。
対処方法としては
1.服をこまめに脱いだり着たりすること
2.腰から下を冷やさないようにする。
3.睡眠不足を避ける
ことが大切だと思います。
あと、夏の間に冷たいものを飲み過ぎて胃腸が疲れている人は、
食べ物の養生も大切です。
さわやかな気候になってきたので、
お散歩もしやすくなってきました。
運動をして身体を動かすと、胃腸の回復も早いですよ。
ちなみに鍼灸治療では、
脾兪、胃兪、足三里、中脘、太白、関元、照海、太谿、復溜
などのツボを使って、
胃腸の疲れをとったり、
腰から下を温めたりします。
季節に応じて、人の身体も変化します。
それに合わせて使うツボも少しずつ変えていくのが、
鍼灸治療の良いところ、おもしろさだと思います。