院長・スタッフコラム : 鍼の技
あかちゃんと鍼 ③
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こんにちは。
受付の藤塚です。
前回は……
あかちゃんに鍼治療をする時は、
鍼を刺すのではなく当てたり、
その時、あかちゃんの体の中で何が起こっているのか?
古田先生に解説をお願いしました。
あかちゃんの体はとてもデリケートです。
気候
食べ物
お母さんの精神状態
など
微妙な変化を感じ取ります。
そして、それによってバランスを崩しやすい。
その反面、回復力も早いです。
なので、鍼治療を行う場合、
本人が持っている力を引き出す=
強い刺激を与える必要がありません。
打鍼でコンコンと優しく刺激を与える
古代鍼でツボにチョンと接触する
これだけで治ってしまうぐらい、
あかちゃんの持つ力=
刺さない鍼の治療はだいたい10歳位まで有効です。
また、
(^ー^)
治療の終わったあかちゃんは本当に気持ちよさげです。
幼稚園に通っている女の子は
「先生、コンコンして~♪」と古田先生にお願いしています。
気持ちの良いことがわかっているんですね。
『鍼=痛い、怖い』
というイメージが大人にはありますが、子供たちを見ていると、
『鍼=気持ちいい』
ようです。
もちろん、大人の方も『気持ちいい』鍼ですよ。
あかちゃんと鍼 ②
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こんにちは。受付の藤塚です。
あかちゃんに鍼をする (あかちゃんと鍼 ①)
と聞くと皆さん驚かれると思います。
地天堂で治療を受けていらっしゃる皆さんは、
「え?刺さってる?」とびっくりするぐらいです。
刺したフリしてほんとは刺してないんじゃないの~
それぐらい、あかちゃんの体は敏感です。
なので、刺さない鍼=打鍼や古代鍼を使って治療します。
【打鍼】
【古代鍼】
そんなんで効くの~?
あかちゃんの体の中でいったい何が起こってるんでしょうか。
もう少し……つづく(^ー^)
あかちゃんと鍼 ①
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こんにちは。
受付の藤塚です。
東洋医学において、心身の理想的な状態は『あかちゃん』
「散歩のススメ」の時にも書きましたが、
気の巡りが良くエネルギーに溢れている存在ですね。
私が受付にいる午前中には、
我が家の息子は18歳と15歳。今や私を上から見下ろすサイズ。
患者さんのあかちゃんを抱っこしていると、
こんな小さかった?
こんな可愛かった?
……
いやいや今も可愛いですが、もう抱っこできないし。
さびしいわ(>.<)
あかちゃんのいる暮らしは本当に幸せなんですが……
何もかも幸せかというと、そうではなかったなぁ、
寝ない、食べない、おっぱい飲まない、泣き止まない、
風邪引いた、湿疹出た、頭打った、吐いた………。
などなど、次から次に問題が起こってきます。
で、それと連動するように母親の体調も悪くなる(涙)
その当時、私はまだ「鍼」と出会ってなかったので、
今、
と思います。
治療が終わってニコニコ笑顔のあかちゃん。
その後、ベッドで鍼治療を受けゆっくり休むお母さん。
なんて羨ましいんだろう♪
あかちゃんの治療は大人の鍼治療とは違う方法で行われます。
次回は、あかちゃんの治療の仕方について、
なぜ患部ではない部位に施術をするのか?
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こんにちは、荒木です。
2年間の沈黙を破って、再登場です(*´∀`*)
今から書くことは、私自身がこれまでに経験した事や学習した事に基づきます。
賛同される方もされない方もいらっしゃると思います。
ひとつの考え方として、読んでいただければ嬉しいです。
皆さんは、『患部に鍼をするのが当たり前だ』と思っていないですか?
地天堂鍼灸院では、患部以外に施術をする事が多いです。
なぜ、患部ではない部位に施術をして症状が改善されるのでしょうか?
はじめに、患部に直接施術をして改善する話を書きます。
今をさかのぼること約3年前のことです。
私も鍼灸学校の学生時代に、肩こりの治療で安全に肩へ鍼を打つ方法を習いました。
これは、肩こりの原因が肩にある筋肉が凝り固まっているので、凝り固まっている肩の筋肉に直接鍼を打って、凝り固まっている筋肉を緩めて血行を促進し、肩こりを治そうという考えに基づく治療方法です。
上記が、患部に直接鍼を打つ治療方法です。
それでは、なぜ肩こりの時に肩こりの原因になっている筋肉に直接鍼をせずに、違う部分に鍼を打つのか?について、書いてみます。
『なぜ肩こりが起きたのか?』を東洋医学に基づいて考えます。
たとえば
1)食べ過ぎる→消化を司る臓器が弱る→気の流れが悪くなる→肩こり
2)食べ過ぎる→消化を司る臓器が弱る→水の流れが悪くなる→肩こり
3)イライラする→怒りに関係する臓器が直接弱る→気の流れが悪くなる→肩こり
4)イライラする→怒りに関係する臓器が、消化を司る臓器を弱らせる→気の流れが悪くなる→肩こり
etc…
このように肩こりは内蔵の弱りから起こることが多いと考えます。
ここが東洋医学独自の考え方なのですけど。
まだまだいっぱい考えられますが
とりあえず上記4つの可能性が出てきたと仮定して次にすすみますね。
あとは、問診の内容と、体表観察(見た目、声、脈診や舌診、全身のツボや爪の状態、etc)で、一番の原因を探ります。
今回、食べ過ぎが原因だ!!と分かったら、大便が出やすくなるツボや、消化を司る臓器に関係するツボに鍼をします。
このツボ(消化を司る臓器に関係するツボ)が、患部以外の手足や、お腹や背中にあったりします。
右足のこのツボ!!ここが、一番効くねん!!という場合、肩ではない部分に結果的に鍼を打つことになります。
以上の理由で、患部ではない部分に鍼を打つことが多いです。
東洋医学では上記の様な理由により、腰痛と肩こりの人という様に症状が異なっている場合でも、原因が同じでツボの反応も同じとなれば、同じツボに鍼を打つことはあります。
長々と書きましたが、最後まで読んでくれてありがとう御座います。
文:荒木かおり
痛くてキツイ鍼は苦手です
今日は、藤本漢祥院の勉強会に参加してきました。
今回は、中国のテレビ番組の鍼灸治療の特集を録画したDVDをみました。
DVDのタイトルはたしか「中医奇術」とかそういう名前。
内容は、「一般的ではないが、治療効果の高い鍼灸の手技を紹介する」というもの。
番組の中で、様々な手技が紹介されていたのですが、
一番刺激的だったのが、
太い鍼をアルコールランプの火で真っ赤に熱してから、
素早く刺入して、すぐに抜くという技。
いわゆる燔針(ばんしん)、やきばりの映像でした。
見ているうちに、気持ちが悪くなってきて、
手にびっしょりと汗をかいてきました。
ぼくは、えぐい映像は苦手なんです。
あんまり青い顔をしていたせいか、
蓮風先生に「しっかりせんか(笑)」と
頭をペチンと叩かれてしまいました。
自分が鍼を施術するのは平気なのですが(むしろ楽しいです。)
人がキツイ鍼を受けている姿をみるのは、本当に苦手というか、苦痛です。
もちろん、そういう痛くて刺激量が大きい鍼を、自分でも受けたいとは思いません。
そういう私がする鍼は、
とても浅くて、ソフトです。
本数も1~3本しか使いません。
でも、効果はしっかり出しますよ。
刺激量と、効果は比例しませんから。
なので、うちの鍼灸院には、
たくさん鍼を打って欲しい人
強い刺激がないと物足りない人
は来ません。
もしそんな人が来られたら、他の鍼灸院をおすすめします。
日本でも、太くて長い鍼を使用される先生はおられますが、
中国の鍼の方が一般的に太くて、長くて、刺激量も多いようです。
日本人に生まれてよかった。
そして、少数で痛くない鍼の技を教えてくださった、師匠に感謝です。