院長・スタッフコラム : 養生
節分前の養生
おはようございます。 古田です。
いつも、このブログを読んでくださってありがとうございます。
寒い日が続きますね。
もうすぐ節分。
心も身体も、春を迎える準備をすると良い時期です。
季節の変わり目は、どれもそうなんですが、
特に春先は、
「胃腸を元気にしておく」
ことが大切です。
胃腸を元気にするには、
1、胃腸に負担がかからない食事
2、運動
です。
私は、
1をあまりやりすぎると、つらくなるので、
2の運動をがんばっています。
といっても本当に寒いので散歩もジョギングもつらいから、
最近は階段を上り下りしています。
私はマンションの9階に住んでいるので、
普段からエレベーターを使わずに
階段を上り下りするだけなんですが、
いい運動になります。
膝が痛い人には、おすすめしませんが。
先日お出かけする時、3歳の娘を抱っこしながら階段を下りたら、
娘がとっても喜んでくれました。
抱っこして階段を上るのはきびしいので、帰りはエレベーターでしたけど。
食後の養生
こんにちは、荒木です
今日は、『養生訓』より食後の養生を紹介します.
『養生訓 巻第二 総論 下』より
凡そ朝は早くおきて、手と面を洗ひ、髪をゆひ、事をつとめ、食後にはまづ腹を多くなで下し、食気をめぐらすべし。
また、京門のあたりを手の食指のかたはらにて、すぢかひにしばしばなづべし。
腰をもなで下して後、下にてしづかにうつべし。あらくすべからず。もし食気滞らば、面を仰ぎて三四度食毒の気を吐くべし。
朝夕の食後に久しく安坐すべからず。必ずねぶり臥すべからず。久しく坐し、ねぶり臥せば、気ふさがりて病となり、久しきをつめば命みじかし。
食後に毎度歩行すること、三百歩すべし。
おりおり五六町歩行するは尤よし。
荒木の意訳
朝は、早く起きて顔を洗って身だしなみを整えて、ご飯を食べたらお腹を下に優しくさすってあげましょう。
また、京門穴(十二肋骨下端)を、人さし指でさすってもいいよ。
もし、お腹がつかえたら、ゲップを出したらいいよ。
食後は、ゴロゴロしたらダメです。
食後は、毎回300歩くらい歩いたらいいよ。
たまに、五六町(550~660メートル)くらい歩くとなおいいよ。
すごく簡単に書いてしまいました。
ご飯を食べてすぐ寝ると、翌朝に胃がもたれますよね。
お仕事の関係で、夜の食事が遅い人は、晩ご飯は軽めの方が翌日カラダが楽ですよ。
貝原益軒(養生訓の作者)は、食後の散歩をお勧めしています。
食後に、急に激しい運動をすると、お腹が痛くなるので、この時の散歩は、ゆっくりした軽い散歩が良いと思います。
今日も、ブログを読んで下さいまして有難うございました。
文:荒木かおり
東洋医学が教える 「秋の養生法」 その3
こんにちは、古田です。
いつもこのブログを読んでくださってありがとうございます。
秋なのに、最近は少し蒸し暑く感じる日や、気温が例年よりも温かい日が多いですね。
本来、秋は西から風が吹き、涼しく乾燥することが多い季節です。
ところが、先週大阪では、南や東から風が吹く日が多く、
湿度も比較的高い状態がつづいて、60~80%に達する日が続いていました。
(気象庁のデータより)
東洋医学では、
季節に合った方角から吹く風のことを「実風」と呼び、
万物を成長させ養うとされます。
一方、実風の逆の方向から吹く風を「虚風」と呼び、
この風は人を傷つけたりいろいろな害を為すとされています。
先週は、まさに「虚風」が吹いました。
こんな時は、養生が大切です。
具体的には、
汗をかいたら、すぐ拭き取るか着替える。
人よりも熱がりの傾向の人や、胃がもたれるような食事をした場合は、生野菜をとる。
また、唐辛子など辛いものをひかえる。
足がむくんだり、舌が苔で白くなったら、油濃いもの・消化の悪いものを控える。
夜に風邪をひきやすいので、敷き布団を保温性のあるものにする。
空気が乾燥したときには、加湿したりこまめに少量の水分をとる。
簡単な内容ですが、風邪の予防に大きな効果があります。
東洋医学が教える 秋の季節の養生 その2
こんばんは、古田です。
いつもこのブログを読んでくださってありがとうございます。
空が高くなって、すっかり秋らしくなってきましたね。
大阪では、この2~3日間、晴れの日が続いて、
昼は暖かいのですが、朝晩は冷え込んでいます。
今週の火曜日は、
大阪の最高気温は23度、最低気温は12度でした。
ここまで、一日の気温の変化が激しいと、
身体がついていくのがたいへんです。
患者さんも、風邪をひいておられる方が増えてきました。
僕は寒さ対策のため、今週からズボンの下に
ユニクロのヒートテックをはき始めました。
腰から下を温かくしておくと、
風邪と腰痛の予防になるので。
しかし、
着替えるときに、いつも思うのですが、
黒のタイツ姿の僕は、かっこわるいですね(笑)
東洋医学が教える 秋の季節の養生 その1
こんにちは。
古田地天堂鍼灸院の古田です。
いつも、このブログを読んでくださってありがとうございます。
昨日あたりから、大阪では空が高くなって、秋らしくなってきました。
朝晩も涼しくなってきて、過ごしやすくなりましたね。
これから彼岸までは、暑くなったり、涼しくなったりを繰り返しながら、
次第に気温が下がっていきます。
今日も、朝はさわやかで涼しかったのに、昼間の日差しはまだまだ強く、
気温も湿度も上昇しました。
一日の中に、夏の気候と秋の気候があるかんじですね。
季節の変わり目になると、様々な症状を起こす人がいます。
風邪を引きやすい人
花粉症などのアレルギー症状が出やすい人
ぎっくり腰を起こしやすい人
など。
東洋医学では、
体表にあって風邪などから身体を守ってくれる「気」
(『衛気(えき)』言います)が弱ってくると、
上のような症状が起きやすくなる、と考えます。
主な原因は、夏の疲れ。
対処方法としては
1.服をこまめに脱いだり着たりすること
2.腰から下を冷やさないようにする。
3.睡眠不足を避ける
ことが大切だと思います。
あと、夏の間に冷たいものを飲み過ぎて胃腸が疲れている人は、
食べ物の養生も大切です。
さわやかな気候になってきたので、
お散歩もしやすくなってきました。
運動をして身体を動かすと、胃腸の回復も早いですよ。
ちなみに鍼灸治療では、
脾兪、胃兪、足三里、中脘、太白、関元、照海、太谿、復溜
などのツボを使って、
胃腸の疲れをとったり、
腰から下を温めたりします。
季節に応じて、人の身体も変化します。
それに合わせて使うツボも少しずつ変えていくのが、
鍼灸治療の良いところ、おもしろさだと思います。